中学生・高校生・大学生に使い捨てナプキン以外の選択肢を…校内の売店で吸水ショーツ販売

中学生・高校生・大学生に使い捨てナプキン以外の選択肢を…校内の売店で吸水ショーツ販売

吸水ショーツブランドPlaySと武庫川学院が初の取り組み。売り上げの一部は学生への支援金に

アスリート向け吸水ショーツPlayS(プレイショーツ)を開発販売する株式会社azuki(大阪市)は、学校法人武庫川学院の「武庫川女子大学」及び「武庫川女子大学附属中学校・高等学校」内にある売店で吸水ショーツの販売を今月16日からスタート。これまで校内での購入は使い捨てナプキンなど選択肢が限られていた生徒学生たちにとって新たな選択肢となる。また売り上げの一部は、学生たちへの支援金として寄付される

「アスリートが試合で使える高性能」を目指して作られた吸水ショーツPlayS(プレイショーツ)。東京五輪出場選手や世界陸上出場選手らに愛用されているほか、部活生を始めとして、スポーツやアウトドアのユーザーからの支持が高く、今月7日からは大手スポーツ専門チェーン「スポーツオーソリティ」の一部店舗でも取り扱いがスタートした。

そんなPlaySはこれまで武庫川女子大学と提携し、強化クラブ14部218人に生理に関するセミナーを実施。うち70人には吸水ショーツを提供し、その後8か月以上にわたって複数回のアンケートやディスカッションなどで意見を交換してきた。

学生のナプキン使用率は99.4%(他のアイテムとの併用含む)だったが、試着後「PlaySが生理アイテムの一番手になる(併用含む)」と答えた学生は45.7%にのぼった。

また様々な悩みを共有したり、婦人科を受診するきっかけとなったり、指導者と生理について話せるようになるなど、過半数を超える54.3%の学生の行動に変化が出た。

特に体操で2度の五輪出場を果たした杉原愛子選手の所属する体操部とは新作の共同開発にも着手。今まで多くの課題を抱えてきた「レオタード競技と生理用品」の壁を打ち破ろうとしている。

そして今月16日からは、武庫川女子大学、武庫川女子大学附属中学校・高等学校の校内売店でもPlaySの販売が始まる。価格もazukiと売店側が共同で値引きし、購入しやすくしたほか、売上の一部は大学の強化クラブの支援金として寄付される。

azuki代表・坂上大介 コメント
「売店の方とお話をしていると、急に生理になって駆け込んで来る学生さんたちも多いと聞きました。吸水ショーツPlaySなら予定日の前からかぶれや蒸れを気にせず着用できます。またナプキンの年間費用は平均6000円と言われているのですが、校内で販売されるPlaySは定価の税込み5000円から30%割り引いた3500円。耐用年数は2年あるので、ナプキンを買うよりも経済的に負担にならない場合もあります。
まだまだ吸水ショーツは広まっていないので、『こんなものがあるんだ』と思ってもらえるだけでも学生の役に立てるのではと思いました。使い捨てない、という感覚も若い世代の生活から浸透していけばうれしいです。」

武庫川女子大学 事業部 コメント
アスリートのみならず生理や尿漏れは長年の女性特有のストレスを抱える問題となっています。少しでもそのストレスを軽減することにより、女性の社会での活躍により一層寄与できるのではないかと考え、学内の学生・教職員から使用することにより、社会に広めていけたらと事業部売店での販売を開始致しました。また、この収益の一部をスポーツセンターが管轄する強化指定クラブの活動への支援金にまわすことにより、本学学生アスリートの活動も応援します。」


プレイショーツ環境にやさしい