平均的な生理の量って?

平均的な生理の量って?

「近大病院」や大阪・梅田の「サンタクルス」で婦人科医をつとめる藤田由布先生に聞く生理のお話。
「私は量が多いんです」そう思っている方は大勢いると思いますが、どれくらいが平均?そして多すぎると心配なことも…。わかりやすく教えてくれました。

—— 経血の平均的な量というのは、どれぐらいでしょうか?

厚労省のデータでは1か月あたり20mlから140mlが平均で140ml以上だったら多いよ、となっています。それを「過多月経」と言います。

—— つまり月に生理が5日間とすると、1日4~28mlということですね(ペットボトルのキャップで最大4杯分くらい)。よく若い人で「私、1回でコップ1杯分くらいは出ます」と言う方もおられますよね?コップ1杯というと200mlくらいでしょうか…。だいぶ開きがありますね。

それだけ出る、という感覚ですよね。でも実際若い人の量は多いですよ。
ただ、ナプキンを使っていて、自分の経血を計量している人っていないですよね。(※月経カップは量がわかる。多くて40mlの商品も)
私も診察室でよく女性から「先生、自分の生理の量が多いのか少ないのか、それが普通なのか異常なのかわからへん」って言われるんですよね。「そんなん友達と比べへんからわからへん」って。女性同士でもあまり具体的に生理の話はしない方が多いし、ましてや量の自覚というのは非常にあいまいです。

だからもうその月に140ml以上というのは忘れてもらって、次の基準で考えてください。
もしこんな状態だと多すぎるということになります。

■ 昼に夜用ナプキンをつけている
■ 1時間でナプキンを替えないといけない

これに当てはまる方は「過多月経」と考えてもいいので、一度婦人科に相談してほしいなと思います。

—— 「過多月経」の場合、どういった問題があるのでしょうか?

例えば1時間でナプキンを替えないということは、毎回毎回、生理の血がバッと出ている状態ということだから、貧血になっているんですよね。
生理期間中ずっと体が貧血状態っていうのは体の隅々が酸欠状態なんですよね。
これって生活の質を落としていることにもなるので、こういった状態は放置せずにいったい何が原因かっていうのをちゃんと婦人科で診てもらうことが大切です。
また「過多月経」だと、「何かの病気の予兆かもしれない」という考え方もあります。


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