子どもの生理痛、どう見守ればいい?──親が知っておきたいこと

「私より痛みに弱い?」「本当にしんどいの?」
中学生や高校生の娘が「生理痛でつらい」と言ったとき、どう接するべきか迷うこともありますよね。

今回は、婦人科医の沢岻(たくし)先生のお話をもとに、子どもの生理痛に対する正しい知識と向き合い方を紹介します。
子どもの「生理痛」、どこまでが普通?
「私はあまり痛くなかったけど…」「この子は弱いのかな?」
そんなふうに感じる保護者の方も多いかもしれません。
でも、沢岻先生によると──
「生理痛は、本来“ないのが普通”なんです」
生理痛ってそもそも何?
生理痛とは、生理の直前から生理中にかけて、子宮が収縮することで起こる下腹部や腰の痛みのこと。

もちろん、軽い痛みを感じる人もいます。
でも、医師の立場から言えば…
「なんとなくだるい」「痛み止めを飲むほどではない」くらいの軽度の症状が“正常な範囲”だというのです。
とはいえ…
様々な調査によると、生理痛を経験している人は8割以上。
毎回ある人はその半分くらいとのこと。
また若い人に多く、年齢とともになくなっていくというデータも。
そんな中、注意しないといけないことが…
意外と多い…生理痛の裏に隠れている病気
強い生理痛には、背景に病気がある可能性もあります。たとえば

● 子宮内膜症(10人に1人)
● 子宮筋腫(5人に1人)
● 子宮腺筋症(10人に1人)
これらの病気は、10代で発症するケースもあるとされています。
生理痛のセルフケアと受診の目安

● 鎮痛剤はどう使う?
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「最初は鎮痛剤で抑えられればOK」
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「ただし、生理痛が始まったらすぐ飲むのが効果的」
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「症状が続くなら、漢方やピルなどへの移行も視野に」
● 受診すべきタイミングは?
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学校に行けないほどの痛み
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日常生活に支障が出る痛み
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鎮痛剤を飲んでも効かない痛み
これらは、「ただの生理痛」ではなく病気のサインかもしれません。
まとめ:たかが生理痛と思わずに、まずは対話と受診を
沢岻美奈子医師(女性医療クリニック沢岻 院長)によると

「学校に行けないくらいの痛みには、病気が隠れている可能性があります。たかが生理痛と決めつけず、一度ご相談ください」
PlaySからのメッセージ
私たちPlaySは、スポーツや学校生活に打ち込む女の子たちが、“力を出せない”ことを減らしたいと願っています。
親子で話し合うきっかけとして、ぜひこの情報も活用してください。