初潮が遅くても焦らないで ─ スポーツ女子のからだと成長について

初潮が来なくて不安になっていませんか?
「私だけまだ始まっていない…」
まわりの友達と比べて焦ったり、不安になったりすることはあるかもしれません。
でも、成長のタイミングは人それぞれ。個人差があって当然なのです。

初潮の平均年齢と幅
初潮の平均年齢はおよそ12歳ごろ。
ただし、早い人は9歳くらい、遅い人では15歳くらいになることもあります。

人によって幅があるため、周囲と比べて遅いからといって心配しすぎる必要はありません。
運動と初潮の関係
特にスポーツをしている子は、初潮が遅れやすい傾向があります。

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ハードな運動を続けている
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体重管理をしている
こうした場合、体が「今は妊娠に向いていない」と判断し、生理が遅れることがあります。
体操・バレエ・陸上など、体脂肪率が低くなりやすい競技では、ホルモンのバランスに影響が出やすく、初潮が少し遅めになることも少なくありません。

ホルモンは「脳」がコントロール
生理を起こすホルモンは、脳からの指令で働いています。
そのため、以下のような要因に影響を受けやすいのです。
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ストレス
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運動量
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栄養状態

体と心の準備が整ったときに、初潮は自然と始まります。
医療機関に相談すべきサイン
ただし、以下のような場合は専門の婦人科に相談してください。

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15歳を過ぎても初潮が来ない
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胸のふくらみなど思春期のサインが全く見られない
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体重が極端に少ない
こうしたケースでは、体の成長に必要なサポートが必要なことがあります。
今できる大切なこと
初潮を焦らず待つために、次のような生活習慣を大切にしましょう。

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栄養バランスのとれた食事をとる
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十分な睡眠をとる
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運動しながらも体を大事にする
成長をゆっくり見守りながら、安心してからだと向き合っていきましょう。
専門家からのアドバイス
沢岻美奈子先生(沢岻美奈子女性医療クリニック院長)はこう話します。

「閉経と同じように、初潮の年齢にも幅があります。特にアスリート女子では成長期に必要な栄養が不足して初潮が遅れる方が多いです。
運動量が多いなら、その分しっかり栄養を摂ることが大切です。」
まとめ
初潮が遅いことは「異常」ではなく、成長の個性のひとつです。
ただし、体の声を無視せず、気になるときは医療機関に相談してください。
PlaySでは、スポーツ女子の体と月経について正しい情報を発信しています。
これからも成長期を安心して過ごせるようなヒントをお届けします。

