なぜ男性の僕が吸水ショーツを作ろうと思ったのか?~改めまして自己紹介~

なぜ男性の僕が吸水ショーツを作ろうと思ったのか?~改めまして自己紹介~

こんにちは。
吸水ショーツPlaySを開発販売している、株式会社azukiの坂上大介です。

まずは基本プロフィールを…

  • 1976年、大阪府堺市堺区生まれの45歳(同級生に包丁職人たくさん)
  • バブリーダンスで有名になった府立登美丘高校卒業(陸上部100mベスト10秒8)
  • 大阪芸術大学 放送学科卒業
  • 1999年、テレビ制作会社に入社。MBS「ちちんぷいぷい」立ち上げから参加(~2021年番組終了まで)
  • 2001年、MBS「せやねん!」立ち上げから参加(~2020年)
  • 2002年、独立しフリーに(ディレクターであり、たまに放送作家)
  • 2013年、株式会社azuki設立
  • 2020年、吸水ショーツ事業開始(テレビの仕事は次第に会社の若手に任せ始める)
  • 2021年、吸水ショーツ「PlayS」発売開始(今はこれが本業です)
  • 家族は妻と高校生の長男

一応、受賞歴もいくつかありまして…

  • 第50回「宣伝会議賞」 協賛企業賞(CMコンテ)
  • 環境省「瀬戸内海環境保全ポスター」 優秀賞(デザイン)
  • 宍粟市「知名度アップCMコンテスト」 特別賞(CM作品)
  • 第10回「JCBA近畿コミュニティ放送賞」 娯楽番組部門優秀賞(ラジオ演出/出演)など

という感じです。(本業のテレビでは受賞歴がないのですが…笑)

そんな中、吸水ショーツの仕事を始めて、ありがたいことにメディア取材を受けることも増えてきました。


そのときよくある質問が


「男性なのになぜ吸水ショーツを?」



確かに、吸水ショーツブランドはほとんどが女性経営者。

「自分が困っていることを解決したい」
「自分と同じ悩みを持つ女性を助けたい」

そういったことが原動力になるのは自然なことです。


では、生理で困っていない僕の原動力は何だったのか?


それは…

助けられないもどかしさ


かっこつけているように思われるかもしれませんが、
周りの女性が毎月苦しんだり、困ったりしている。どう見ても大変そう…。
でも自分は「大丈夫?」と言うだけ…。

鎮痛剤を渡す以外に何かできることはないのか…?

そんな僕の生理に関する原体験は
阪神・淡路大震災にさかのぼります


きっかけ① 阪神・淡路大震災


1999年1月の発災時、大阪の高校生だった僕はラジオ局FM802が募集していたボランティア(おそらく国境なき医師団の健脚ボランティア)に参加しました。

出発の前日、クラスのみんなに「救援物資は何を持って行ったらいいかな」と聞くと、少しやんちゃな女の子がビシッと大きな声で

「そら、生理用品やで!」


冬場で、発災からまだ数日しかたっていなかったため、毛布や食料だと思っていた僕は目からウロコでした。

翌日、クラスの女の子たちが自分のナプキンを持って来てくれ、僕はナプキンのみを自分のリュックに詰め、西宮から10km先の避難所へと歩いて向かいました。

避難所で僕は大歓迎を受けました。

ナプキンが圧倒的になかったのです。


大災害が今ほど頻発していなかった当時、物資を送る人の頭にも生理用品は思いついていなかったようで、避難所ではティッシュなどで代用していました。

(SNSがある今では、被災者の希望はすぐ発信できたかもしれませんが、当時はインターネットはもちろん、電話をかけるのみの携帯電話すらまだまだ普及していませんでした)

「生理用品は女に人にとって
水や食料と同じくらい大事なもの」


高校生の僕にとって衝撃的な学びとなりました。


そして次のきっかけが訪れます。

きっかけ② テレビ業界で働く


大学卒業後、大阪のテレビ番組制作会社に就職しました。

今より20年以上前のこともあり、AD(アシスタントディレクター)だった僕の労働環境はかなり過酷でした。
もちろん女子も同じです。そこでふと、震災のことが頭によぎりました。

「生理のとき、大変なんちゃうかな」


思い切って同期の女子に聞くと…

  • 生理用品を替えるタイミングがない
  • 捨てる場所がなくカバンにいれたまま
  • 生理痛でも言えない、休めない


でも僕には何もできず、(もちろんそもそも女子も期待しておらず)、
たまに「鎮痛剤持ってる?」と聞かれて渡すだけでした。

きっかけ③ テレビ制作会社の社長になる


25歳でフリーランスになった僕は、37歳の2013年に制作会社を設立しました。

女性社員の中には生理痛が大変な子がおり、そんな日は完全休みにするなど自分が出来る対応はしてきました。

が、ナプキンに関する悩みは解決されず…


そんな中、一昨年の冬、高齢の母親が


子宮脱になり子宮を摘出


これが大きなきっかけになります。

きっかけ④ 母親が子宮脱で子宮を摘出


原因は「老化による骨盤底筋の筋力低下」ということでした。

どういうことだろう?と「骨盤底筋」を調べると、初めて聞く言葉にネットで出会います。

フェムテック


女性特有の健康問題をテクノロジーで解決するというもので、
骨盤底筋を鍛えるグッズや、それこそ

月経カップや吸水ショーツという
生理に関するものも…!


女性社員と「これは何だかすごい!」と東京にある専門店にお邪魔したり、ネットで気になるものを取り寄せたり、僕も1人で大阪梅田にある大丸百貨店のお店を訪ね、店員さんにお話を聞いてみたり。


興味のある女性の友人や仕事仲間も参加して、みんなで「これを試しに使ってみよう!」がスタート。


このとき本当にありがたかったのが、周りの女性が僕の話に興味を持ってくれ、すすんで試してくれ、その結果を教えてくれたこと。(僕は男性のため使えない…)

その過程でそれぞれの生理の悩みや、生理用品への不満、そんなことを教えてくれたり、
みんなで話ができたこともありがたかった



その結果、わかったことは…(あくまで僕たちの周り調べですが)

■ 月経カップ  

使うのが難しい

■ 吸水ショーツ  

使うのも簡単!しかも画期的なくらい生理が楽になる!

使用したブランドは様々ですが、みんなが口々に言っていました。


「吸水ショーツはすごい!」


そして、

「これを仕事にすることで、男性の僕でも生理の問題を(少しは)解決できるかもしれない」


僕はそう思ったのです。


去年の夏(2020年)のことです。

もちろん、このあと様々な苦労に直面するのですが、やっと周りの女性の生理を傍観しないですむ、という思いと、
手伝ってくれた女性たちの「期待してます!」&協力の後押しが完成まで僕を突き動かしました。



というのが、男性の僕が吸水ショーツを作るきっかけです。


ここまでお読みいただきありがとうございました。

続きはまた今度です!

 

PlayS代表  坂上大介

 

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